風の盆1
それは言葉にはできない
しては
いけない
強烈な印象と
手触りだけが
僕の中に
残りました
灯かりひとつない暗闇から
突然と響いてくる三味線と胡弓の声
それに併せて
見事に揃った所作で
男踊りが列なって来る
空を切って
留まる
鳥肌が爆発するように
身体の底から沸き上がる
男踊りの後から
対照的な女踊り
たおやかに
緩やかな動き
見事なウタ
三味線と胡弓
そこらじゅうの辻から
聴こえて来る
祭りの音楽に携わるようになって
ずっと是の地に憧憬れて居ました。
表現することの出来ないこの感情
恋愛なんかより
ずっと深く官能的で
自らを高めてくれる
永く永く続く想い